私たちのからだはどのように形成されるのでしょう。生まれてきた状況、発育過程、目標、経験、アクシデント、精神状態、感情などによって形どられ、これら全てがからだと記憶の中に残されています。からだと心の2つには沢山のつながりがあります。からだにも心のようにアクシデントなどによって傷跡を残し、からだに蓄積されたこのような記録はトラウマとして身体反応を制限します。子供の頃に転んで足をひねったこと、ケンカしたこと、就職で悩んだことなど、これらのことは成長していくうえで誰もが経験するようなことですが、経験していくと同時にからだにトラウマとして累積されていきます。楽しく幸せな出来事の後にバランスを保つことは容易ですが、何か問題やアクシデントなどがあると気持ちが落ち込みやすく、からだのバランスも崩れやすくなります。
身体と心は切っても切り離せないもの。その結果、ロルフィングを通じていろいろな感情やトラウマなどを思い出したりすることがあります。ロルフィングはサイコセラピーやカウンセリングではありませんが、精神的変化は身体的変化を通して出てくる場合もあります。
ロルフィングは変化というプロセスです。“今まで自分を支えてきてくれた習慣を手放して大丈夫だろうか?”といった困惑や不安などを感じるかもしれません。セッションが進むにつれて、徐々に自分のからだの声を聞くことに慣れてくるでしょう。もっと自由になった新しいパターンをからだで受け止めることによって、古いパターンは消えていきます。自分自身の成長の変化を受け入れ、それを信頼することによって私たちは前進することが出来るのではないでしょうか。